ミニ四駆の苦悩

 ようやく右と左くらいが分かってきたミニ四駆。先週もタミヤのイベントに遠征! 巷のベイブレード旋風を目の当たりにした経験から、「ま、ミニ四駆なんてよ」と思って出かけたが大間違い・・・。

 会場は人、人、人。老いも若きも男も女もマイミニ四駆を持参してレースに参戦。しかもかなり本気;


 息子たちは初心者なので、オープンコースで走らせることにしたのだが、ここもまた黒山の人だかり。走るは走る、びゅんびゅん走る諸先輩方のミニ四駆達。

 最初はビビりながらも、だんだんペースを掴むと、レーンの空いたちょっとした隙に「ひょい」と相棒をコースに放り込む。なかなかの度胸だ! コーナーで落ちるスピードを見て、一丁前にパーツを交換したりと、なかなか楽しんでいる様子。


 それでも、意図せず同一のレーンに複数の車が走ってしまうこともある。こうした事態が起きた時の対処が・・・皆冷静。暗黙のルールなのだろうか、手馴れた手つきで誰ともなく、邪魔をしないよう車を取り出したり、レーンを変更したり。

 また、コースアウトした車があれば、最寄の人が持ち上げ「これ誰の?」といった具合に高らかにかかげ、持ち主に渡してくれたりもする。なんとも紳士的な人たちだ。この辺は色んな年齢層がいるためだろうか「俺が俺が」のベイブレーダー達とはちょっと違う。

 だが、このミニ四駆には最大の難点がある。そう、コースがないことには走らせても面白くない、というより収集がつかないのだ。何しろスイッチをオンした瞬間から、ただひたすら前進するので、狭い家の廊下で走らせようものなら、車、家ともにダメージが大きい・・・。

 さりとて、ドリフ級の大きなたらいでも、ぐるぐるとミニ四駆を走らせるにはとても小さくて面白みがない。

 じゃ、買うか!

 と言っても、これがまた車両本体のリーズナブルさと打って変わって、エクスペンシブなのである。

 じゃ、自作するか!

 と言っても、せいぜいダンボールで使い捨てのようなコースを作るのがやっとであったり(実際作った・・・)、膨大な労力を使ってプラ板で造作したり、結局コストパフォーマンスは悪くなってしまう。

 ヤホーのオークションなんかを覗いてみるが、中古だの破損品だのといったものであっても意外と高い。
(ジュニアサーキットとか言うくせに1万円くらいは覚悟しないといけない。かと言ってそれより小さいコースでは物足りない・・・。)

 周囲にいる第一期ミニ四駆ブーム世代の後輩達に声をかけるが、今となっては誰もコースを持っていないこともわかった。

 こうなると、やはりコース常設の模型屋に通うしかないのか・・・

 と、思っていた矢先。とんでもない奇跡が韋駄天家に訪れるのである。(つづく)


追伸)ベイブレードもそうだが、くれぐれも親がはまってはいけない。でないと、すぐ

こうなる・・・もう買わない