行なう事の難しさ

 最近読む本と言えばハウトゥものやテクニカルなものが多かった。これを否定する気は無いし、大変為になり示唆に富んでいることは確かである。

 が昨晩、色々と思う所もあり、最近遠ざかっていた原理的な教えを説く書などを開いてみた。

 ん〜、唸ってしまう。

 言っていることは分かる。確かにそうだ。しかし、実際は難しい・・・

 正に鳥彙道林の言葉「三歳の童子もこれを識るといえども、八十の老翁なお行じ難し」である。

 一人きりでものごとを進めるのであれば容易いことでも実際の社会生活ではそうは行かない。必ず相対する「何か」が存在する訳で、その「何か」はそれぞれに「立場」や「思惑」、あるいは不可抗力的な要素を孕んでいたりする。だが、これら「何か」に対し筋を通そうとすると、意外にもハウトゥやテクニックで説明(っぽい事が)できることが多い。

 しかし、原理原則では如何か? となると必ずしも一致しないこともしばしばである。 矛盾ではないか・・・

 【原理原則とはなにか!?】
 昔は通用したが、今は通用しない、というのでは原理原則の価値はない。いついかなる時代にも、また、いかなる場所においても通用するのが原理原則の原理原則たる所以(偉大なる常識)である。・・・伊藤肇著「現代の帝王学」より

 次は内藤湖南の作品を読んでみよう。


現代の帝王学

現代の帝王学

日本文化史研究(上) (講談社学術文庫)

日本文化史研究(上) (講談社学術文庫)

日本文化史研究 下 (講談社学術文庫 77)

日本文化史研究 下 (講談社学術文庫 77)