つまらない事で歳を感じる

最近どうでもいい事で歳を感じることになった。

町中で仲むつまじく歩くカップル。あの美人になんであの男なんだ? などとつまらない事を考えることもなくなり、心から「頑張れよ」「お幸せに」などと思ってしまったり、

タバコや飲料の自動販売機、購入時のボタンを押す時間が長くなったり、

レストランのトイレに入り「風タオル」や「液体シャンプー」なんて表記を見ると、日本語か英語かどっちかにしなさい。そもそもシャンプーって液体じゃないのか、とつぶやいてみたり、

SNSなんかで同級と出会うと色んな思い出が頭を過り、しみじみしてしまったり(このとき目の焦点はあっていない)・・・。

歳をとったな。


それはそれとして、

22日は父親の命日だった。もう10年も経つんだな、などとしみじみ思うも、この日は墓に行く事はできなかった。

23日、この日も何かと仕事が立て込んでいるうえ、急遽決まったセミナーの告知にまわらなければならない。

職場のK氏と共に金融機関二行を訪問し、続いては某支援機関とベンチャー企業一社。

次は、と。

次は某研究所の知的財産室だ。室長と面談し、趣旨の説明をおえ研究所を後にする。

ここでK氏にお願い。

「親父の墓参り済ませていいですか。ここのすぐ上なんですよ」

K氏は快諾してくれた。

研究所からちょっと山奥に入り、父の眠る墓地つくと昨日来た母と姉が添えたのだろう、奇麗な花が生けられていた。

私はクモの巣を払い、水をかけ簡単ではあるが墓参りを済ませることができた。