大嫌いだが仕方がない

今日、6台(代)目となる携帯電話を買いに行った。俗に言う機種変。

前職の営業マン時代、世間では携帯電話は最早当たり前のアイテムとなっており、会社からも再三に渡って携帯を持つように言われていたが、頑に断ってきた。ただでさえ細かい行動管理が更に窮屈になる気がしてならなかったことと、商談中や会議中に平気で会話をはじめる営業マンやビジネスマンが多く、そんな無礼を正当化してしまうツールが大嫌いだったのだ。

しかし、その会社も事業縮小のため、私のいた事業所を閉鎖することとなり、それを機に退職を決意。次なる仕事に就く事となる。

「携帯電話の所有は採用の条件だからね」

なんと次なる就職先は、携帯電話を持っていることはマストの条件であった。今考えれば費用は所有者が負担しなければならないのに、強制的に持たせるというのも無茶な話しだが、持っていないと採用されないというのだから、これは一大事。その日のうちに携帯電話を購入するという条件で許していただき量販店に向った。(その職場、携帯電話さえ持っていれば採用されたって事ではないので、あしからず・・・)

私「携帯電話下さい」
店員「ご希望の機種は」
私「auで今持って帰れるやつならなんでもいい」
店員「・・・」
私「ないの?」
店員「ございますが、在庫はこの色しか・・・」
私「いいね、実に! それでいいよ」
店員「あ、ありがとうございます」

と丸っちぃ、ピンク色の可愛い携帯電話をゲットしたのである。なぜauかと言うと、当時の恋人(今の妻)がauを使っていたから、という甘酸っぱい理由。あるじゃない、そういう心理。

結果として手に入れたのは、日本が誇るイノベーション企業ソニーと、スウェーデンが誇る通信技術の雄エリクソンが立ち上げた「ソニーエリクソン」製のものであった。ソニーエリクソンが日本での本格展開をはかろうと、満を持して市場に投入したモデルである。

C406Sだ。

所有した直後は、なんだか軟派な人種の仲間入りをしたようで落ち着かない気分だったが、恋人の「これでいつでも連絡できるね」という言葉に舞い上がり、半日程でそんな気分は吹っ飛んだ。

以来、仕事の量も質も少しずつあがり、責任ある立場になればなる程、携帯電話が手放せなくなって来た。「これは」という人とはホットラインがなければ仕事が進まないからだ。

と、

2001年に購入したこのC406Sをきっかけに
2001年 C1002S
2002年 A3014S
2003年 A5404S(初めてのカメラ付き携帯)
2005年 W32S(初めてジョグダイアル無し端末)
2007年 W51S(本日購入)

所有端末はこのような変遷を辿っている。もちろんずっとau、もちろんずっとソニーエリクソン製、もちろんずっと妻とオソロである。ちなみに妻とお揃いにする理由は、2002年ころまでは同じものを所有することに喜びを感じるペアルック(死語?)的理由であり、それ以降は、妻が機能を覚え、私が教えてもらう為という合理的理由に変わっている。

※どうやら妻は最近同じモデルを持つ事に違和感を感じているようだ・・・

時間の流れは早いものだな。