港北の科学

昨日はバイオ関連のビッグなイベントがあった為、県の関係者や企業の皆様と共に有明ビッグサイトへ足を運んだ。もう何回来たか分からないくらいのビッグサイトだが、今回は初めてのバス。(いつもはショボカモメ・・・)

到着後はすぐに県が注力しているプロジェクトが展示されているブースを見学。そこでは同行したT社のN田社長が県の担当者とマジな様子で打合せ中。その間私は周辺の様子をリサーチ。イメージングゾーンでいくつか面白そうな技術を持った企業を発見した他、カイコを使ってタンパクを生産する企業なども面白かった(その名も片倉の「カイコエクスプレス」)。

だが、期待をしていたインフォマティクス分野での展示があまりなく、その部分ではちょっと残念・・・産総研の大量マイクロアレイデータ統合解析システムには驚いたが。

再び県のブースへ戻るとN田社長が「お待たせ」と、打合せが終った様子。時間は正午を過ぎており、13:30からは聞かなければならいプレゼンがあったため昼食へ。

(混み過ぎ)

ビッグサイトは愚か、周辺のレストラン、あらゆる所が満員・・・。そうこうしているうちに時間だけが過ぎて行き、結局某ホテルの最上階で食事をとることになった。これが大正解! 価格はリーズナブルで、量も多い。味も値段の割には満足できる。更にオーダーしてから出てくるまでが早い、早い。ロケーションから何から考えると、とってもお得。その後、そのホテルを10倍楽しむ方法をN田社長に伝授してもらった。

ビッグサイトに戻り、プレゼンを聴き、その後は同時開催の製造技術系のエキスポを見学。途中K社のK社長からお呼びがかかり、商社の方とお引き合わせいただいたほか、色んな意味で収穫の多いエキスポとなった。(最も印象に残ったのはキャノン。流石はキャノン。何を展示してあったかは忘れてしまったが、素晴らしかった。センスいい)

エキスポを一通り堪能した後は、ビッグサイト内の某所で県、出展企業、見学企業等の方々で交流会。ここでの異業種交流も大いに盛り上がる。それにしても皆さん飲むわ飲むわ・・・。一頻り交流がはかれた所でお開きとなり、我々バス組もバス乗り場へ向う。

と、その時ご担当のU田氏が「バスでお帰りになる方は、必ず、「必ず」トイレを済ませてからバスにお乗り下さい! 道路の状況によっては次のトイレ休憩までに相当の時間がかかることがあります!」と叫ぶ。この呼びかけのお陰で大部分の人たちがトイレを済ませることができた。

いざ帰路へ!

バスが動き出すとさっそく大渋滞・・・気分も晴れやかな皆さんは車内でマイクを回し自己紹介。アルコールも手伝ってか皆軽やかだ。

しかし、

自己紹介が一巡し、まだまだ続く渋滞に皆の会話が徐々に少なくなってくる。疲れもあるし、無理もないだろう。

そんな時、再びご担当のU田氏が「ようやく東名に入ります。予定の時間より少々遅れておりますので、海老名の先まで行ってから休憩を取らせていただこうと思いますが良いでしょうか!」 と問いかける。 皆さん「いいよ」とは言わないが、仕方ないなといった感じで異論はでなかった。

が、

前方のある方が「だめ、港北!」と懇願。そう、宴席で結構飲まれたからであろう。大渋滞にハマっている間に有明に次ぐ第二波が襲って来たのだ。「がまんできませんか」とU田氏、「港北、港北」とある方・・・。ついにU田氏が運転手さんに「港北で停めて下さい」

かくして東名に乗ったとたんに港北PAで休憩を取る事になった。喜んでトイレに向うある方。

???

降りる、降りる、皆降りる。

向う、向う、皆トイレへ。

なんだ、やっぱり皆トイレに行きたかったんだ。出て来た皆さんの顔は天使のような優しい笑顔。「ある方」が「港北!」と訴えなければどうなっていたのだろう。それにしても人の心理とは面白いものだ。「ある方」の勇気ある行動に拍手を送りたい。初めて港北PAで休憩をした私は、これから先も「港北」と聴けば今回のエピソードを思い出すに違いない(いつもは海老名で休憩ですよ、そりゃ)。その後は沼津までノンストップ。穏やかな空気のまま解散となった。


私はN田社長と沼津界隈でもうひと盛り上がりし、終電で帰宅。