会計監査2006

昨日、2006年度の当会の会計監査が行われた。当会が発足し6年を迎えるが、会計監査はまさに「総決算」の名にふさわしい。そして今回の会計監査は私にとって特別な意味を持つ。2006年度から財務会計、人事に関する全てを私に任され、初の監査となったからだ。

監査員は二人、いずれも県下では名の知れた財団法人〜機構の方と、財団法人〜研究所の方、重鎮である。

例年、監査時期のばたつきは計り知れず、会計担当者はげっそりしてしまうのだが、今年はそれだけは避けたいと思い、様々な事業が推進されるなか資金計画シミュレータ(韋駄天作)を確認しながら決算に備えた。

(とは言うものの3月に突発的な支出があったり、収入の見込みが思わぬ数字であったりということは起こるのだが・・・。)

3月に入ると、日頃お世話になっている会計事務所のK氏や、その上司であるS氏とも打合せを重ね、なるべく会計担当に心労を与えないよう努める。

そのかいあってか、監査前々日の4日、会計担当の頑張りで書類が整うと、非常に清々しい気分になった。こんなに心穏やかに監査を迎えられるのは初めてである。もう何の不安も無かった。

翌5日、公的な団体であるが故に行政からの事前監査も行われたのだが、科目や表現上のアドバイスをいただいた程度で終了。逆に我々が日々処理を行うなかで、どうすべきか迷う部分を問い、それに関する答えもいただくことができた。非常に建設的な事前監査となった。

いよいよ6日の監査当日。

監査員のお二方に決算書の説明をさせていただく。補正予算を組まない当会の決算では、予算と決算に大きな差異が出ることも多いのだが、過去の活動のお陰で、2006年度の予算は非常に精度の高いものとなっていた。それでも目立った差異のあるところはいくつか出るので、それらの項目については慎重に説明をさせていただいた。

説明後、監査員のお二人からいくつか質問が出たものの、全てが表現上の問題であったり、振り分ける科目に関するものであった。その後、調書等の詳細について時間をかけて監査していただいたのだが、全てを終え監査員の方から予期せぬお言葉をいただいた。

それはお褒めの言葉だった。今までで一番良くできた、と。

立ち会って下さった行政のお二人も、会計事務所のお二人も、そしてなにより会計担当の女性Kも、安堵の表情を浮かべた。

監査報告書に監査員お二人の署名と印が押され、私もほっとした。監査終了後の意見交換の中でも私の預かる事業に関しては一切の指摘がなく、それどころか監査員の方々、行政のご担当から激励のお言葉をいただいたのである。

皆、年度当初の激務の中、私どもの監査のために時間を割いて下さったのだ。本当にありがたいことだと思う。

そして、初めてゼロから責任を負った私のもと、会計担当のKの心労は相当のものだったと思うが、それを表に出さず、黙々と役目を果たしてくれた。結果は見事なものだったよ。本当にありがとう!