愛車ときどき修理ときどき車検

私の愛車がこの19日で車検の満期を迎えた。数ヶ月前から妻には「車検が来るよ、車検が来るよ」と暗示をかけられていたのだが、まだまだ先のことと思い、仕事仕事で私的な事は後回しにしていた。しかし、車検が間近に迫っていることを感じさせるのは妻だけではない。保険会社からも「自賠責の満期を間もなく迎えますが、車検の日はいつですか」と、何度も何度も問合せの電話がかかってくる。

【今回の日記はこの危機を乗り越えるまでを記録したドキュメンタリーである】

9日に大事業が一区切りを迎えた所で、妻がお世話になっているディーラーに車検のお願いをしてみる。私の車はこのディーラーの系列ではないのだが、嫌な顔一つせずに親切な対応をしてくれるので気に入っている。費用も手頃だ。前回もお願いした好青年M氏に車の状態を告げ、車検の日取りを確認したところ・・・

「誠に申し訳ございませんが、今のお車の状態では車検前の修理に相当の手間がかかりますので、当社ではお受けできません。」

と、丁重に断られてしまった。確かに若干問題を抱えている事は自分でも承知していたため、無理にお願いするのも気の毒だ。とはいえ、もう自分が動ける日が明日10日、一日しかない。

翌10日(日曜日)、午前中の仕事を終えると、間隙を縫って正規ディーラーのヤ○セへ! どうやら私以外の客はおらず、あまり時間をかけずに段取りができそうだ。安堵したためか自然に顔が緩み、笑顔で事務所の扉を・・・

(開かない)

ふと扉に貼ってある営業日時を示すステッカーを見ると「日、月、祝日休み」となっているではないか!!
ディーラーが日曜日に休みなんてことは全く考えていなかったので愕然。しかし、現実なのだから受け入れねばならない。「月曜もかよっ!」と三村的怒りの声を現場に残しヤ○セを後にする。

困った。冗談ではなく今日を逃すと動ける日がない。

あまり期待はできないが、同級生Oが営む自動車工場へ愛車を走らせる。商売っけの無いOのことだから営業していないかも、などと弱気でありながら若干の期待値をもちつつ。

終わった・・・

ガッチリとシャッターが下ろされており、呼び鈴を鳴らしてもウンでもスンでもない。予想通りとはいえ、複雑な気持ちだ。
午後には打合せもあるため、失意の中職場に戻る。途中知人のA氏のオフィスを訪ね、事の顛末を愚痴っぽくしゃべりまくる。すると

パドック・ヤジマに聴いてみようか? と一言いうと早速電話をしてくれている。

パドック・ヤジマと言えば、A氏のロードスター重篤な状態から見事に蘇らせた職人気質の名店だ。電話をしているA氏の方に目をむけると、私に向かってサムアップ! 感動の瞬間である。さっそく今夜車を持って行く事に決まり夜を待つことになった。

18時過ぎ、私はパドック・ヤジマに向う。帰りの足を心配してくれてA氏も代車のパルサーで同行してくれた。※実はA氏のロードスターも訳あってパドック・ヤジマに宿泊中なのである。

(つづく)