カスク・アンド・スティル

 

で、肝心なカスク・アンド・スティルは西川口の駅から徒歩1分(かからないかな?)くらいの場所にあり、見つけるや否や店の中に飛び込んだ!決して広くは無いが、品があり、それでいて暖かみのある何とも言えない雰囲気のお店だ。金曜日の晩ということもあり、カウンターは満席。テーブル席も先客がいたが、相席とさせていただいた。と、ここまでくればスコッチを一つと行きたい所だが、実は私はスコッチに疎い。とりあえず無難にシャルトリューズを頼み、N氏はグラスホッパーをオーダー。ここでも二人の会話はエンジン全開!お店の雰囲気を壊さない程度にヒートアップした。互いに一杯目を飲み終わると、ボチボチカウンターが空いてきたので、テーブル席から移動。さて、二杯目は何にしようかと悩んでいると、N氏はグランマルニエを頼んでいた。私もあまり悩まず、引き続き薬草系リキュールを楽しもうと思い、ヴェルヴェーヌ・ヴェレをお願いした。がしかし・・・あいにくヴェルヴェーヌ・ヴェレは切らしているということだ。失意の中にいる私に、お店のYさんが「アブサンで良ければありますよ」とにっこり
 
なんですと!禁断の酒アブサンが!?しかも私が以前からずっと飲みたい飲みたいと願い続けて来た、あのアブサンが〜!そう、そのアブサンとは今は輸入されていない(もしかしたら作られてないのか?)
 
チェコアブサン・ストロング」
 

 
迷うことなくアブサンをオーダー。もちろんロックで、だ。私の前に念願のグリーン・フェアリーが「スッ」と出される。ありがたく口を近づけ、一口。比較的甘いベースにニガヨモギのたまらなくイカした苦みが実にマッチ。度数60もなかなかのパンチだ。私の前に置かれたチェコアブサン・ストロングのチャーミングなボトル。見ればあと一杯くらいで空いてしまいそうなくらいしか残っていない。
 
「空いたらボトルもらえませんか?」
 
と、お願いすると、店員のYさんがマスターに話をして下さり、快くOKをしてくれた。二杯目のアブサンを堪能し、カスク・アンド・スティルを後にした。
 
よく考えたら、こだわりのスコティッシュバーで「らしい」酒を飲まなかった・・・反省