世界一のホビーショップ

 仕事を早めに終え、沼津市原(はら)にあるホビーショップの老舗、マルサンホビーへ。

 息子たちのために父である韋駄天がかつて使用していた古(いにしえ)のラジコンカーを復活すべく諸々の相談に伺ったのである。

 まずは韋駄天でも想像のつくリペアパーツを数点購入し、如何せん駄目になっているであろうバッテリーを購入しようと店長の元へ。

 ここから「講義」とも言えるバッテリーのイロハ、歴史、関連するアイテムを提供するメーカーの特徴までをひも解いてくれたのである。それだけではない、今手元にある古臭いアイテムについても使える、使えないのジャッジを的確にしてくれるのである。いやな顔ひとつせず、むしろ嬉々として情連とは言えない客のために惜しみなく時間を割いてくれる。

 店長のアドバイス通り、いくつかのアイテムを追加で購入した。もう何と言おうか、至福のひとときである。決して便のいい場所にある訳でないが、多くの人々に長年愛される理由が分かる。最高のホビーショップだ。

 家に帰り、義父から借りたはんだごてを使いバッテリーのコネクターを取り換えたほか、いくつかの課題も見えた。こうして歴史的名機、京商のTF-2が2台、復活の時を迎えつつある。

 しかし、今日購入したラジコン用のバッテリーには驚いた。韋駄天がハマった時代、7.2Vのニッカド(2000mAh)が6,000円近くしたのだが、いまやニッケル水素のバッテリー(3,000mAh)が2,000円代前半なのである。

 それを考えると話題のエネループ、同じニッケル水素でありながら単三電池8本で2,000円中盤というのは如何なものかと思う・・・。あ、ちなみにラジコンカー用のバッテリーは単二電池6本がワンパックであり、これに被覆やケーブル、コネクタがつけられたものである。

 あとはフロントダンバーと、モーターと受信機を接続するコネクタをなんとかすれば、長男次男の夢の競演が見られるのだ。実に楽しみである。

 ありがとうマルサンホビー、ありがとう京商、ありがとうフタバ、ありがとう技術革新。